内科開業の医療機器について

今回は、内科開業のときに医療機器を選ぶポイントを書きたいと思います。
内科と言っても、消化器、循環器、糖尿病等によりメインの医療機器が違いますので、まずは消化器内科の場合を書きます。
消化器科のメインは内視鏡装置です。内視鏡メーカーは、オリンパス、富士フィルム、ペンタックスが販売しております。どのメーカーもデモ機をご用意しておりますので、購入前に実機をご覧いただきたいと思います。
よく売れていますのが、経鼻内視鏡になります。鼻からファイバーを入れるので嘔吐反応がなく、検査中に会話も可能です。但し、経鼻内視鏡は、大変細いため治療や処置が限られます。
治療や処置も自院で行う場合は、スクリーニング用に経鼻内視鏡、処置用に経口内視鏡を用意する必要があります。
大腸ファイバーは、CMでもご紹介されている特殊光を搭載したファイバーが人気あります。
内視鏡画像は、レントゲン画像と同じDICOM画像サーバーへ保管が可能です。医療機器の中でも、内視鏡システムは大変高価です、消化器内科をメインの場合は、メリハリで最新の内視鏡を導入してクリニックの差別化をして、その他の医療機器については、価格重視で選定する先生が多いようです。
内視鏡室では、その他に内視鏡洗浄機、電動診察台、生体モニターなどの医療機器が必要です。内視鏡洗浄機は、給水・排水の設備が必要になります。内視鏡の電源やLANなどは、検査台の回りを看護師が動きますので、可能でしたら天井からとるのが良いと思います。
次に循環器内科の医療機器をご紹介します。循環器では、心電計とエコー、脈波検査装置などがメインとなります。
心電計は、負荷心電図検査をする場合はスペースが必要になります。24時間ホルター心電計は解析を自院でするか外注に依頼するかで、ホルター解析付心電計を選か検討します。ホルター心電計は、入浴OKなタイプが人気があります。
超音波装置は、多くのメーカーが販売しております。メーカーにより画像の作り方が違う為、使い慣れたメーカーの超音波装置をまずは、第一選択する方が良いと思います。超音波画像を画像サーバーへ保管する場合は、LAN設備が必要なため、エコー検査をする場所を検討します。
脈波検査装置は、1999年にWHOが血圧だけでなく血管の状態も検査する必要があると指摘して依頼、日本では脈波検査装置が1万台以上普及しています。
最後に糖尿病内科の医療機器をご紹介します。糖尿病外来の医療機器は、検査機器であります。グルコース、A1c、生化学、尿検査装置になります。
検査装置は、ランニングコスト(試薬)を考慮して採算性をみましょう。上記の検査機器は、糖尿病外来で大変役立つ機器ですが、患者人数によっては、試薬代がコスト高になる可能性があります。患者さんが増えてから導入する計画も検討してみると良いと思います。
次回は、整形外科の医療機器について書きたいと思います。
耳の大きな医療機営業マン

2013-01-31