整形外科開業の医療機器について

今回は、整形外科開業のときに医療機器を選ぶポイントを書きたいと思います。
整形外科の特長は診察の際にレントゲンを撮ることとリハビリが多いことです。
レントゲン装置は、透視下のブロック注射治療を行う場合は透視付のレントゲンを導入します。天井の高さに関係してきますが、天井走行式のレントゲン装置の方が、患者さんのポジショニングが容易な点とX線管球の可動範囲が広いため整形外科に向いているかも知れません。
MR装置も多くの先生が一度は導入検討をされます。なぜなら、骨の評価はレントゲンで確認できますが、軟部組織損傷の評価にはMR装置が活躍する為です。
但し、MR装置は大変高額な医療機器になり、且つ設置できる環境も限られてきます。クリニックの近くに電車が通っている場合はMR装置の設置が難しいケースもあります。重量が10t近くありますので、ビル2階以上の設置は補強が必要になるケースもあります。
このようなことから、MR装置に変わって、最近クリニックで導入されることが多いのが、超音波装置になります。超音波装置で腱・靱帯・神経などの評価に使用されます。検査時間もMR装置に比較して短時間で、動的観察が出来る点などスポーツ整形外科ドクターには、人気がある医療機器です。
次に、リハビリ機器についてポイントを書きたいと思います。リハビリの「三種の神器」は、牽引・低周波・マイクロ波になります。それと、患者さんからの人気があるのがウォーターベッドになります。リハビリ機器の選定ポイントは、幅広い疾患や部位に対して対応できるようにする事だと思います。
注意して頂きたいのは、必要な電力量になります。200V電源を使用する機器や電源容量が15アンペア必要な機器などがあります。過流浴装置などは、給排水の設備が必要になります。特殊電源や単独電源が必要な医療機器を将来導入予定でしたら、電源を開業時に用意しておくと良いと思います。
耳の大きな医療機営業マン

2013-02-28