院長に求めること

今回はウェブ担当の渡辺が「院長に求めること」と題しましてスタッフの立場から書かせていただきます。
現在はNステージでコンピューターを中心とした仕事をしていますが、以前、Nステージの方が開業をコンサルタントされたクリニックで約4年間ほど勤務をした経験があります。今回はその頃感じていた事や思っていた事を思い出しながら、書いてみたいと思います。あくまでもスタッフの立場からですので、失礼な点もあるかと思いますが、「スタッフとはこんなものなのか」と考えていただけたら幸いです。
私の場合は医療機関での勤務経験はなく、人の紹介で勤務しはじめたのですが、応募してこられるスタッフは医療機関で勤務した経験があったり、医療事務の資格を取得された方が比較的多かったように思います。たしかに開院当初は勤務経験のある方や医療事務の資格を持った方がいると心強かったという事はありますが、3ヶ月もすると皆が経験者となりますし、開院当初は電子カルテの会社の方のサポートなども受けられますので、経験や資格よりもキャラクターや人柄を重視した採用基準にした方がクリニックの良い雰囲気つくりには大切だと思います。
またスタッフは院長が考えている以上に院長の言動や行動に影響を受けます。以前のコラム開業の決心にもありますが「どの様な診療所を作りたいのか」ということは開業するうえでとても重要なことだと思います。この方向性をスタッフ全員が知っていると、仕事の仕方や患者様への接し方などに統一性が出てくると思います。一緒に働くスタッフですので、良いクリニックにしたいという考えは皆さんお持ちだと思うのですが「良いクリニック」という概念は人によって異なるようです。その意見の食い違いでぶつかり合ってしまうというケースが実は少なくありません。トップである先生が常に「こんな診療所にしたい!」と話をしておくことで、スタッフの患者さんに接する姿勢やクリニックの雰囲気が変わってくるはずです。また可能であればぜひミーティングなどの時間を作って、基本理念や診療方針についてもスタッフに話してコミュニケーションをとって下さい。その際にスタッフがどのような考えを持っているかも聞いてもらえると良いと思います。より良い改善点が見つかったり、失敗談や成功例などを共有する事ができクリニックがまとまってきます。ただミーティングも毎日ですとダラけてきちゃいますし、「先生ウザ~イ」というスタッフも出てくるでしょうから必要に応じてタイミングよくやる事がポイントです。
次回は具体的な事例なども交えて書いてみたいと思います。
WEBデザイナー渡辺

2010-03-31