2020年を振り返って

クリニックの設計士屋さんのコラムの途中ではありますが、年末という事ですのでご挨拶をさせて頂ければと思います。
2020年は新型コロナウィルスの影響であらゆる業界、業種にとどまらず普通に生活をする我々一人一人の国民に対しても大きな試練の年だったと思います。
中でも医療従事者の皆さんには過酷な環境下の中で頑張っていただき心から感謝いたしております。
開業のコンサルティング業の私どもも、開業を延期される先生もいらっしゃったりと少なからず影響がありましたが、新たな出会いや予定通りに開業された先生方もいらっしゃいました。

数年前に開業をお手伝いしたある先生は、本院が大盛業を果たし2年前に分院のお手伝いをさせて頂き、今年3医院目の分院の開業をお手伝いさせて頂きました。
確かに最初の開業の際に、ゆくゆくは分院展開していきたいとおっしゃっていましたが、ここまで着々とスムーズに進んでいく流れを間近で関わらせて頂き、先見の明と有言実行の行動力のある先生のお手伝いは業種を通り越してとても参考になりました。

またある先生はご両親や土地勘のある地元に戻っての開業を検討され、できれば土地を購入し医院を建築からスタートする希望がございました。
なかなかクリニックが成り立ちそうな土地物件が見つからない中、良いご縁があり医療機関が不足している駅近くに物件情報が出てきた時には喜びました。
建物が完成後に建築会社が倒産するなどのアクシデントもありましたが、内装業者さんにフォローしてもらい無事に開業する事ができました。

またある時、これまでに6医院の分院のお手伝いをさせてもらった医療法人の理事長から連絡があり、今度は娘さんの旦那さんの開業を手伝ってほしいとの相談があった時にはビックリしました。
この業界にもそれなりに長くなるので今後はこのようなお手伝いした先生のお子さんの開業に関わらせて頂く事も出てくるんだなーと感慨深いものがありました。
6医院もお手伝いさせて頂き大変にお世話になった先生のご親族という事もあり、より慎重に間違いない場所探しを心掛けました。
競合の少ない物件で決まりホッとしたのですが、設計の最中にコロナウィルスの影響が大きくなってきたので感染症対策を施した待合室や発熱者の入口を別に設けたり等の対策ができたのは良かった点です。
また待合室の密を避ける為に最初から予約システムを導入したり、オンライン診療も視野に入れたクリニックづくりはとても勉強になりました。

まだまだコロナ禍ではありますが暗くなっていても仕方がないので、できる範囲で感染症対策を行い、少しでも明るい未来となるよう、歩みはゆっくりでも着実な成果が出せるよう頑張っていきたいと思っています。
2021年が皆様にとって、モーっと良い一年となる事をお祈り申し上げます。

コンサルタント 碇

2020-12-31