内科について(トイレ④)

■明けましておめでとうございます。本年も引き続きコラムを書かさせて頂きます。もう少しの間お付き合い頂けますと幸いです。さて、年をまたいでのトイレの説明となります。

■内科のトイレの広さや器具つきましては前回説明させて頂きました。こちらは内科だけではなく、ある程度他の科目でも共通する内容だと思います。今回は「内科」のトイレについてになります。

①採尿
内科の場合、検査内容に尿検査が含まれますので、患者様の尿を採尿し、検査をする必要があります 。基本の流れとしましては、受付で採尿カップを受け取り、待合のトイレで採尿し、スタッフが採尿カップを受け取り、検査を行う、となります。その際に患者様が採尿したカップを持って待合スペースを通る事がないように、トイレ内やトイレ付近に採尿カップ置き場を設ける必要があります。そしてその置き場は待合側ではなく、診察、処置スペースからカップを受け取れるように受け渡し窓口としましょう。トイレ内で受け取る方法ですと、患者様が出たあとでにスタッフが取りに行っても次の患者様が使用中である事も考えられますし、箱の中に置いても他の患者様の尿がある空間はイメージ的にも、衛生的にもいいものではありませんからね。
待合のトイレが2ヶ所ある場合で、配置によってそれぞれのトイレからの受け渡しが難しい際は1ヶ所を検尿兼用のトイレとしてもいいかと思います。

②内視鏡検査の前処置
 消化器内科や胃腸内科の場合、下部の内視鏡検査を行います。検査前に前処置として腸内を洗浄する為、患者様は頻繁にトイレに通う必要があります。一般の患者様も使用するトイレではなく、前処置用のトイレがあるといいでしょう。件数にもよりますが、下部の内視鏡検査を主として行う場合には、一般待合とは別に特別待合(検査待合)を設ける事も喜ばれます。前処置には時間もかかりますので、TVや本があり、ゆっくりリラックスできるスペースを設けますと他の一般内科との差別化も図れます。パーティション等で個別スペースを設け、ある程度のプライバシーを保てるようにする方法もあります。その際はスタッフが患者様の様子を把握できるように注意しましょう。
スペースや設備の都合や、下部の内視鏡検査を主として行わないクリニックでは予約制にして一般外来と内視鏡検査の時間帯を分けて待合トイレを前処置用として兼用したり、ご自宅である程度の前処置を行って頂く方法もあります。クリニックの診療内容や運営方法によって検討していきましょう。

■トイレについてはこのあたりでしょうか。
次回は内科の診察スペースについてになります。宜しくお願い申し上げます。
クリニックの設計士屋さん

2015-01-31