耳鼻咽喉科(待合室)

今年ももう8月になり暑い日が続いておりますね。水分補給をしっかりして熱中症には気をつけましょう。
さて、今回からは耳鼻咽喉科についてのご説明になります。前回までの内科と共通する部分もありますが、耳鼻咽喉科の場合、診療(治療)にかかる時間や患者様の動きが異なる部分もありますのでその部分を中心にご説明していきたいと思います。

■待合室
・耳鼻咽喉科は一般の内科と比べて子供の患者様が多く、1人ではなく1組の患者様として来院される事が多くなります。保護者の方と子供、203人で1組となりますので待合室はなるべく広く確保しましょう。その上で待合室には子供が遊べるスペース(プレイコーナー)を設けたりDVDを流す等、子供が楽しめるアイテムを用意しましょう。ただし大人の患者様もおりますので同一待合室でもスペースを分けて大人の患者様もゆっくりと診察を待てるように考慮しましょう。

■隔離待合室
・小児科と同様に子供の患者様が多く見込まれますので、感染症対策として隔離待合室を設けた方が良いでしょう。構造上可能であれば外部からも専用の入口を設ける事が望ましいですが、難しいようであれば一般の患者様とは別動線で隔離待合室に誘導できるようにしましょう。

■中待合室
・耳鼻咽喉科の場合、1人の患者様の診療(治療)時間が内科と比べて短く、次の患者様がすぐ診察室に入室できるように流れをコントロールしなければなりません。とくに子供の患者様は診察に呼ばれても遊んでいたりして準備に時間がかかるものです。待合室の中でも診察室に近い場所に中待合室(スペース)を設けて患者様の流れがスムーズになるようにしましょう。

■待合室その他
・子供の患者様と保護者の方が中心となってしまいますが、必要に応じて授乳室やベビーカー置き場、オムツ替え等のアメニティースペースも充実させたいところです。

■待合室まとめ
・待合室にはあると望ましい部屋や設備、スペースが多くなります。ただし物件には条件もありますので全てを満たす事は難しいかも知れません。ですが、診療予約システムを導入して待合室での滞在時間を短くして、待合スペースを縮小する事も可能です。クリニックの診療方針や地域性を考慮して、大人の患者様、子供の患者様とその付き添いの方、皆さんが来院したくなる待合室を心がけましょう。

クリニックの設計士屋さん

2015-07-31