「新築の物件に入居する際の注意事項①」

9月になり暑さも落ち着いたでしょうか。今年の夏は突然の猛暑でエアコンの室外機の故障が多かったらしく、メーカーがフル稼働だったようです。皆様のところは大丈夫だったでしょうか。さて、今回から複数回に分けて新築の物件に入居する際の注意事項をご説明したいと思います。

ご自身でクリニックを新たに建築して開院しない場合は、賃貸物件に入居してクリニックを開院する事になります。既存の建物に入居したり、これから建築する予定(新築)の建物に入居する事になります。既存の建物の場合は既にある電気や給排水などの設備条件、建築条件に合わせて計画をたてて入居時から内装工事、工事完了後に保健所検査、厚生局申請、開院と言う流れが一般的です。物件にもよりますが、既にある建物ですので設備条件によっては不自由が生じたり、工事時間や工事内容を周りのテナントに合わせるなどの建築条件で制限が発生する事があります。(もちろんその中でも条件の良い物件、条件に合わせたプランニングをするのが設計側の仕事なのですが)
新築の物件に入居する場合のおおまかな流れは下記のようになります。
①本体建築の設計業者・施工業者との協議
②基本設計図の提出
③本体指定業者(B工事業者)との協議
④工事申請
⑤内装工事
⑥本体建築の完了検査(業者・建築・消防)
⑦クリニック部分の保健所検査
⑧建物引渡し
⑨開院準備
⑩開院
既存の建物に入居する際と異なり、色々と踏まえる内容が多くなります。ただししっかりと管理されている物件・計画がほとんどですので、各関係者と事前に協議を行うことでメリットもあります。次回からは各項目での流れや注意事項を掘り下げていこと思います。
クリニックの設計士屋さん

2019-08-31