「新築の物件に入居する際の注意事項④」

②基本設計図の提出
 クリニックの設計図として平面計画やそれに基づくコンセントや照明、空調や換気、水廻りの給排水衛生機器を併せて計画して図面化しなければいけません。新築物件の場合、テナント物件と異なり実際の工事の時期のだいぶ前に内装監理室に提出しなければいけません。今後一切の変更ができないわけではないのですが、概ね変更の無い設計図を基本設計図として提出する事になります。この基本設計図を内装監理室が設計指針に沿っているかを確認します。建物の規模にもよりますが、クリニックモールや大型商業施設などですと確認に時間がかかる為、提出の期限が早めに設定されていたり、基本設計図の確認(承認)まで2~4週間程度の期間が設定されている場合があります。また、建物の完成後に工事を行うか、完成前に工事に入るかでも大きく異なり、完成前の場合は建物全体の建築申請の図面の変更の届出も行わなければいけません。クリニックの設計図を作成するにあたり何をいつ迄に、どこまで決めなければいけないかを設計会社と内装監理室間で確認をさせておきましょう。

さて、今年もいつの間にか12月になっておりました。一年を振り返っても例年通りの反省点ばかりが目につきます。でもそんな一年の中でも良かったと思える点も確かにあり、これもまたある意味例年通りなのかなと思います。…よくわからないですね。
年越しまではまだ少しあります。寒い日々が続きますが体調を崩さないようにお気をつけてお過ごし下さい。
今年も拙いコラムにお付き合い頂きましてありがとうございました。
クリニックの設計士屋さん

2019-11-30