施設への誘導

開業を知らせたあとも、反復したコミュニケーションをはかり、クリニックへ的確に誘導する必要があります。クリニックへの誘導として適した媒体で考えられるのが、電柱広告・駅広告・バス広告・野立て看板などです。
 電柱広告は、道路上に掲出できる広告で街中や主要道路などに掲出できるため、不特定多数の人に幅広くアピールでき、きめ細かい誘導案内が可能です。使用の目的にあわせ広範囲に掲出することができ、また、1本あたりのコストも低く掲出場所の自由度が非常に高いアイテムです。診療圏に応じて掲出範囲を選定したり、人が集まる場所にピンポイントで掲出したりすることが可能です。例えば小児科や耳鼻咽喉科ですと周辺の小学校や幼稚園、公園の前などが効果的ですし、科目を問わずに、マンションや団地、スーパー、郵便局周辺などもお勧めです。このような場所は、反復して目に留まる為、継続的な告知にも有効です。電柱広告の料金は、初回制作費10,000円、月額広告料は地域により差がありますが1箇所1,600円から3,000円となります。破損や汚れなどの場合無料で対応可能ですし、4年毎に無料で広告を取り替える制度があります。契約は、電柱ごとの契約となりますので、認知が弱いエリアへの追加や移転などが容易にできます。
 駅広告は、駅の構内やホームに掲出する広告で、地域の人々が最も多く集まる場所であり、広告1つあたり、あるいは1日あたりの到達率が高くクリニックの立地条件や科目によっては有効な媒体です。通勤や通学、駅を利用する人に見ていただく広告ですので、専門性があり診療圏が広いクリニック向きです。例えば、産婦人科・婦人科・美容整形・心療内科や周辺にない専門的な科目を標榜しているなど特徴のあるクリニックに有効です。料金は駅の規模と乗降客、また掲出場所によって大きな差があり6ヶ月毎の契約と支払いとなります。概算ですが、初回制作費が150,000円から300,000円くらい、6ヶ月広告料が100,000円から500,000円くらいが目安かと思います。駅広告は空いている場所でも効果に大きな差がありますので、空き状況によっては、必ずしも開院と同時に掲出する必要はないかと思います。
次回はバス広告や野立て看板について書きたいと思います。
ちょっと太めの広告マン

2012-07-31