医院開業物件 の紹介から開業までのコンサルタント Nステージ株式会社

■クリニック・医院開業のコンサルタントのコラム【医療機器・設備等の選定】

医療機器・設備等の選定

医療機器の選定

今回は医療機器の選定について書きたいと思います。
日進月歩の勢いで次々と新しい技術や製品が出てくる医療機器ですが、ホイホイと買い換える事ができる程安価ではない医療機器の選定は開業時に頭を悩ませる大きな懸案事項のひとつとなっています。
我々コンサルタントとしましても、診療内容に大きく関わってくる項目になりますので、今ひとつ踏み込んだアドバイスがしにくい項目のひとつでもあります。
自己資金が潤沢にある開業であれば別ですが、借り入れやリースでその費用を捻出するのであれば(ほとんどの場合がそうなのですが)、後々に経営上の固定費として圧し掛かってきますので、しっかり見極めなければなりません。
そこで基本的な事なのですが、まずは先生のクリニックにとって本当に最初から必要な物なのか優先順位をつけて考えておく事が大切だと思います。
業者さんとの打ち合わせに同席させて頂く機会も多いのですが、「当然これは入れておかないと」「最近の開業ではこれは必須です」などの営業トークに乗せられてしまう先生方も少なくありません。
相手もプロの営業マンですので、自社の製品を売る為には形振り構わない攻勢で追いかけてきます。
優先順位をつけていくポイントとしましては、どうしても最初から揃っていないといけない物かどうか。実際に開業して確かに需要があり、充分にペイする事が判ってからの導入でも良い機器であれば、そうした方が良いと思います。メリットとしては3ヶ月遅れて入ってくる診療報酬の実際の収入を見ながら固定費を増やせるかどうかの見極めができる事です。デメリットとしては最初の宣伝に使えないという事でしょうか。
次に中古品に良い物がないか押さえておきたいところです。当然業者さんは中古品なんてとバカにしたような事を言いますが、実際に中古機器市場を除くと、ほぼ新品同様の医療機器が半値に近い(それ以上もあります)金額で売買されている現実もあります。多少ひねくれた事を言うと事情は色々あるでしょうが、新品同様の機械が中古市場に出回るような供給をしていると言えなくもありません。先生が購入した医療機器がすぐにこの市場に出回らない事を祈るばかりです。メリットとしましては、その価格パフォーマンスに尽きます。デメリットとしましては基本的にリースが組めない。補償がつかない等があげられますが一見の価値はあると思います。
最後に相見積りを取って業者さんの比較検討をしたいところです。先生が購入しようとしている業者さんが価格も含めて、アフターメンテナンスや評判の良いところかどうかを勢いだけでなく、冷静に判断しなければなりません。
今回はずいぶん業者さんに対して批判的なコラムになってしまい、知っている業者さんにはあまり読まれたくない気持ちもありますが、長く付き合える良い業者さんもたくさんあります(フォローになっているでしょうか)。
手間と時間の掛かる事ですので面倒だと思いますが、後々後悔しないようしっかりと見極めたいところです。
コンサルタント 碇
【2008/06/30】

電子カルテのメリット・デメリット

病院での電子カルテ導入が進んでいるなか、開業を予定しているクリニックでも多くの先生方が検討をされているのではないでしょうか。
導入にあたっては費用的な問題、受付〜診察室の動線、人件費削減といった様々なメリット・デメリットがございますが、今回は視点を変えて患者さんが電子カルテについてどの様に感じているのかについて書いてみたいと思います。
5月に開院した耳鼻咽喉科で開院直前の内覧会のお手伝いをしたのですが、見学に来てくださった年配のご婦人へ電子カルテの説明をしている際に、「私の通っている内科の先生はパソコン画面ばかりを見て、私を話を聞いてくれないのよね。」と嘆いておられました。
ご婦人には「その先生はパソコンの操作に慣れていなく画面に集中してしまっているだけで話はちゃんと聞いているかもしれませんよ。」とお伝えしました。キーボード操作に慣れている先生には問題ないかと思いますが、入力時に画面を注視してしまうだけで不信感へつながり、患者さんの苦情となってしまうという事を実感しました。患者さんから出た苦情の中にはコミュニケーションによって解決できるものも多いと聞きます。デジタル的な電子カルテの操作とともに、アナログ的な話を聞く姿勢のコミュニケーション技術も併せて身に付ける必要がある時代なのだと思います。
先に電子カルテの悪い面を書いてしまいましたが決してデメリットになることだけではなく、患者さんにとってメリットになることもあります。
以前、再開発の立ち退きで医院の移転をお手伝いした際に、紙カルテから電子カルテに移行したのですが、患者さんからは診察後から会計までの時間が短くなったと評判で来院しやすくなったという事がありました。移転先の方が医院の面積が狭かったのですが、カルテ保管棚が縮小でき、カルテ受け渡しの動線がなくなりレイアウト変わったため、待合室が以前よりも広く取れるようになり、その部分でも患者さんへのサービスが還元できたと喜んでおれらました。
その他にも患者さんの目の前の画面にカルテ内容が表示されているので、ちゃんと書いてもらっていると分かり安心したと言われ、紙カルテからの移行の手間はあったものの、それ以上にメリットがあったと満足されている先生もおられました。
電子カルテの導入の際には、費用的な問題や操作性、アフターフォローなどメリット・デメリットが多くあり色々と悩むかと思いますが、患者さんにとってもメリットになる部分が多いのではないかと感じている昨今の開業事情です。
コンサルタント吉岡
【2010/05/31】

クリニックの自家発電について

東北地方太平洋沖地震により、被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。
「どんな悲劇に埋もれた場所にでも幸せの種は必ず植わってる・・・」
好きな歌の歌詞のいちフレーズなのですが、自分もこの種に水が撒けるように、いま何ができるかを考えていきたいと思います。

さて今回の地震で関東近郊の方は計画停電の影響を受けておられるかと思いますが、診療所も同じで開業のお手伝いをした先生からご相談を頂くケースが増えております。
医療機器をはじめ多くの器械が電力を必要とし、特に電子カルテが普及している昨今、カルテも処方箋も書けずに計画停電が実施される時間帯は休診を余儀なくされている診療所がほとんどです。
そのため自家発電についてのお問い合せが多いのですが、電気容量がある程度の規模になりますと発電機が受注生産になり現在被災地向けの需要が多く、納期まで1ヶ月以上かかる状況となっております。
種類も軽油・ガソリンを燃料とする発電機から充電池や太陽光発電など様々で、それぞれに特徴があります。
例えば、軽油・ガソリンでは排気ガスや音・振動が発生してしまうことや、充電池に関しましてUPS(無停電電源装置)と呼ばれるものは、不測の停電に備える装置ですので、毎日の停電となりますとバッテリーの劣化が激しく蓄電時間が短くなるケースが生じているようです。電気容量や発電時間が大きいものは製品によっては充電時間が1日以上かかる場合がございます。
太陽光発電につきましては昔に比べれば技術が進んだとはいえ、やはり天候に左右されやすいというデメリットがあります。
もし導入をお考えのようでしたらメリット・デメリットや、そのデメリットの対応策をご考慮の上でご検討頂き、これから開業を予定しており内装設計の準備をされている先生は、診療科目により使用電力は異なりますが、プレハブ小屋ぐらいの大型から片手で運べる程度の小型まで大きさも様々ですので発電機の設置場所と、一部の機器の電力をまかなう場合は電気容量に応じた配線なども設計士さんにご相談してみては如何でしょうか。
グループ3-B 吉岡
【2011/03/31】

医療機器の選定について

Nステージさんより依頼を頂きまして、今回より医療機器の選定について数回に渡り書きたいと思います。
医療機器の選定で大切なことは、開業して先生のやりたい医療を明確にすることです。
先生の開業理念が具体的であればあるほど、必要な医療機器は決まってきます。
必要な医療機器が決定しましたら、その医療機器について2社から3社を比較検討した方がよいと思います。可能でしたら、デモ機をお願いして実際にご覧頂くことをお勧めします。
一度、購入しましたら5年から7年程度は使用しますので、使い勝手や構成内容を検討していきます。価格についても複数のメーカーから見積比較をする事により適正な価格で購入することが可能になります。

次に、必要かもしれない医療機器ですが、これは大変多くの先生が悩まれます。まずは、本当に先生の医療に必要なのか、その医療機器は保険点数で採算性はどうかなど検討することが大切だと考えます。
将来の導入を考慮してスペース、電源、LANなどの設備だけを敷設しておくことも検討したいところです。
開業1年後に、来院患者さんにより必要と判断して導入される先生もいます。
次回はX線装置関連について書きたいと思います。
耳の大きな医療機営業マン
【2012/11/30】

X線装置について

今回は医療機器の中で多くの先生が導入されるX線装置について選定ポイントを書きたいと思います。
X線装置メーカーは、大手3社があります。CR装置は、大手2社があります。X線装置は、まず電源容量が100Vと200Vの用意があります。内科であまりレントゲンを取らないのであれば100V用装置で十分かもしれません。
整形外科の場合は、床走行か天井走行、または透視機能付、昇降式などを選定します。
消化器内科の場合は、X線TV装置(透視装置)を導入する先生もいらっしゃいます。
CR装置は、レントゲン画像をモニター(ビュアー)に表示する為の装置で、デジタルカメラの様なものです。昔は、レントゲンフィルムを自動現像機で処理しておりましたが、暗室が必要になり、フィルムの保管場所が必要なため、最近では、CR装置を導入する先生が多いです。
CR装置でとりましたレントゲン画像は、DICOM画像サーバーへ保管をします。この画像サーバーには、内視鏡画像や超音波画像等も保管が可能です。
X線装置とCR装置の選定については、メーカーによる性能の大きな違いはありませんので、見積比較をして安いメーカーを選ばれて問題はないかと思います。
注意したい点は、X線装置は管球(X線を出すもの)が切れない限り、買換えをあまりしない装置の一つで、導入するときは将来を考慮して設置位置をよく検討する必要があります。胸部撮影台と寝台撮影台の位置を考え、車椅子で入室可能かどうかなどを検討します。
整形外科の場合は、X線室に骨密度装置を設置する場合が考えられます。この場合も設置位置をよく検討することが必要です。開業時に導入しない場合は、将来導入するためのスペース、電源を検討しましょう。
CR装置は、レントゲン画像を診るモニターサイズや画素、カラーか白黒を選びます。メーカーへお願いすれば数種類のモニターを用意してくれますので、レントゲン診断可能なレベルはどれかを検討します。
そして、モニター設置場所の検討をします。2診体制やリハビリ室のモニター設置等を検討します。
医療機器の選定には、多くのメーカーへデモ依頼や見積依頼や設置位置、電源、LAN等々の打合せ手間と時間が掛かり大変な作業になります。できれば信頼できる医療機器ディーラーへお願いしてメーカーからの窓口役をしてもらうことが良いかと思います。
次回からは、診療科目別に医療機器選定ポイントを書きたいと思います。
耳の大きな医療機営業マン
【2012/12/28】

内科開業の医療機器について

今回は、内科開業のときに医療機器を選ぶポイントを書きたいと思います。
内科と言っても、消化器、循環器、糖尿病等によりメインの医療機器が違いますので、まずは消化器内科の場合を書きます。
消化器科のメインは内視鏡装置です。内視鏡メーカーは、オリンパス、富士フィルム、ペンタックスが販売しております。どのメーカーもデモ機をご用意しておりますので、購入前に実機をご覧いただきたいと思います。
よく売れていますのが、経鼻内視鏡になります。鼻からファイバーを入れるので嘔吐反応がなく、検査中に会話も可能です。但し、経鼻内視鏡は、大変細いため治療や処置が限られます。
治療や処置も自院で行う場合は、スクリーニング用に経鼻内視鏡、処置用に経口内視鏡を用意する必要があります。
大腸ファイバーは、CMでもご紹介されている特殊光を搭載したファイバーが人気あります。
内視鏡画像は、レントゲン画像と同じDICOM画像サーバーへ保管が可能です。医療機器の中でも、内視鏡システムは大変高価です、消化器内科をメインの場合は、メリハリで最新の内視鏡を導入してクリニックの差別化をして、その他の医療機器については、価格重視で選定する先生が多いようです。
内視鏡室では、その他に内視鏡洗浄機、電動診察台、生体モニターなどの医療機器が必要です。内視鏡洗浄機は、給水・排水の設備が必要になります。内視鏡の電源やLANなどは、検査台の回りを看護師が動きますので、可能でしたら天井からとるのが良いと思います。
次に循環器内科の医療機器をご紹介します。循環器では、心電計とエコー、脈波検査装置などがメインとなります。
心電計は、負荷心電図検査をする場合はスペースが必要になります。24時間ホルター心電計は解析を自院でするか外注に依頼するかで、ホルター解析付心電計を選か検討します。ホルター心電計は、入浴OKなタイプが人気があります。
超音波装置は、多くのメーカーが販売しております。メーカーにより画像の作り方が違う為、使い慣れたメーカーの超音波装置をまずは、第一選択する方が良いと思います。超音波画像を画像サーバーへ保管する場合は、LAN設備が必要なため、エコー検査をする場所を検討します。
脈波検査装置は、1999年にWHOが血圧だけでなく血管の状態も検査する必要があると指摘して依頼、日本では脈波検査装置が1万台以上普及しています。
最後に糖尿病内科の医療機器をご紹介します。糖尿病外来の医療機器は、検査機器であります。グルコース、A1c、生化学、尿検査装置になります。
検査装置は、ランニングコスト(試薬)を考慮して採算性をみましょう。上記の検査機器は、糖尿病外来で大変役立つ機器ですが、患者人数によっては、試薬代がコスト高になる可能性があります。患者さんが増えてから導入する計画も検討してみると良いと思います。
次回は、整形外科の医療機器について書きたいと思います。
耳の大きな医療機営業マン
【2013/1/31】

整形外科開業の医療機器について

今回は、整形外科開業のときに医療機器を選ぶポイントを書きたいと思います。
整形外科の特長は診察の際にレントゲンを撮ることとリハビリが多いことです。
レントゲン装置は、透視下のブロック注射治療を行う場合は透視付のレントゲンを導入します。天井の高さに関係してきますが、天井走行式のレントゲン装置の方が、患者さんのポジショニングが容易な点とX線管球の可動範囲が広いため整形外科に向いているかも知れません。
MR装置も多くの先生が一度は導入検討をされます。なぜなら、骨の評価はレントゲンで確認できますが、軟部組織損傷の評価にはMR装置が活躍する為です。
但し、MR装置は大変高額な医療機器になり、且つ設置できる環境も限られてきます。クリニックの近くに電車が通っている場合はMR装置の設置が難しいケースもあります。重量が10t近くありますので、ビル2階以上の設置は補強が必要になるケースもあります。
このようなことから、MR装置に変わって、最近クリニックで導入されることが多いのが、超音波装置になります。超音波装置で腱・靱帯・神経などの評価に使用されます。検査時間もMR装置に比較して短時間で、動的観察が出来る点などスポーツ整形外科ドクターには、人気がある医療機器です。
次に、リハビリ機器についてポイントを書きたいと思います。リハビリの「三種の神器」は、牽引・低周波・マイクロ波になります。それと、患者さんからの人気があるのがウォーターベッドになります。リハビリ機器の選定ポイントは、幅広い疾患や部位に対して対応できるようにする事だと思います。
注意して頂きたいのは、必要な電力量になります。200V電源を使用する機器や電源容量が15アンペア必要な機器などがあります。過流浴装置などは、給排水の設備が必要になります。特殊電源や単独電源が必要な医療機器を将来導入予定でしたら、電源を開業時に用意しておくと良いと思います。
耳の大きな医療機営業マン
【2013/2/28】

小児科・眼科・耳鼻咽喉科 開業の医療機器について

今回は、小児科・眼科・耳鼻咽喉科開業のときに医療機器を選ぶポイントを書きたいと思います。
小児科のメイン医療機器は、血球計数機とCRP装置になります。内科も標榜する場合は、レントゲン装置の導入をお勧めしております。小児神経疾患の専門医療機関として脳波計を導入する先生もいらっしゃいます。
眼科のメイン医療機器は、診察室でスリットランプや眼底カメラ、暗室検査室でレーザー、OCT、視野計等、明室検査室では、ノンコン、レフケラ、レンズメーター等の医療機器を購入します。そして、これらの検査データーをどのようにファイリングするかを検討します。検査機器によりファイリングシステムへデーターを送る際、接続費用が高額の場合や接続不可能な場合もあります。
耳鼻咽喉科のメイン医療機器は、診察ユニットと聴力検査機器、ネブライザーになります。レントゲンを検討する場合は、耳鼻科用レントゲン装置と防護ボックス、CR装置を導入されると良いと思います。注意したい点は、先生によって診察ユニットと医療機器の配置が違う為、打合せが必要です。
このように、科目によって使用する医療機器は違い、また日進月歩で医療機器が変化しています。院内のIT化も進みネットワークを構築する必要が増えてきました。是非、信頼をおける医療器械販売会社を見つけて各メーカーの窓口役とネットワーク取りまとめをお願いされることをお勧めいたします。
耳の大きな医療機営業マン
【2013/3/31】

メーカー担当者直伝!電子カルテ選定のコツとは

 今回より、電子カルテメーカーの営業として診療所開業のお手伝いを行ってきました私、つぶらな瞳の電カル営業マンより診療所における電子カルテ市場の動向と、長年の経験に基づき「選定のコツ」のようなものをお伝えしたいと思います。
 電子カルテシステムは1995年の厚生省(当時)による認可以来、着実な進歩を続け、今では普及率も20%を超え(シード・プランニング調査)ました。本格的な普及の時代に突入です。特に、新規ご開業される先生方の電子カルテ導入はほぼ100%に近いのではないでしょうか。
今や「必須なツール」といっても過言ではありません。
また、昨今の縦覧点検・突合点検開始などに見られるレセプト審査強化に伴い、紙のカルテから電子カルテへ移行される既存の医療機関様も激増しております。
 そんな活況を呈している電子カルテ市場ですが、現在30社近くのメーカーが乱立しており、群雄割拠の様相を見せています。これからご開業準備に忙しくなる先生にとっては、各社製品を見るだけでも一苦労。では、選定においてどんな点を基準に見れば良いのでしょうか?
 現状多くの先生方が電子カルテを選定するにあたり、まず数社をピックアップしてデモンストレーションをご覧になられます。その際の検討材料は、一般的には下記の5つの点を基準にされることが多いようです。
操作性とは/機能とは/実績とは/サポートとは/価格とは
オーダーリングシステムや電子カルテシステムのご経験がない先生方には難しいかもしれませんが、メーカーデモを見る前に「最低限電子カルテに求める事」を一つでも多く持った上でデモンストレーションを受けられることにより、選定基準が変わるのではないのでしょうか。
例えば、「操作性は、こうあって欲しい」や「絶対に欲しい機能」 などが事前にあれば、デモンストレーションの見方が変わります。
 しかしながら、市場の成熟に伴い各メーカーの操作性や機能差が少なくなってきているのも事実。メーカー側からしますと、差別化が少なくなってきているといったことでしょうか。
ともすると、先生方がご覧になられるデモンストレーションは、メーカーの一方的な機能自慢。多くのメーカーのデモンストレーションを見れば見るほど、先生方は大混乱され、選定が長期化することも少なくありません。
結果、どこも変わらないから、価格の安いメーカーで意思決定するというケースも多く見受けられます。

ここからの話は、これまでの話と矛盾するかもしれませんが、システムの選定において重要なのは、先生のお考えに合わせた提案・コミュニケーションのできるメーカー担当者と出会えるかどうか、ということになるのかもしれません。実績やノウハウを豊富に持つメーカーであれば、先生のお考えを十分に理解した上でご案内、バックアップできるのではないでしょうか。良いシステムの出会いは、良い担当者との出会いにあり、電子カルテの付加価値を高める要素なのではないかと考えます。
もちろん、安価で購入することは初期投資、経営的な視点からは必要でありますが、どこに違いを、またどのような付加価値を評価するのかにより、価格のみで判断する、といった安易な選定基準はなくなり、価格以外の要素からシステム選定の視点がうまれてくるのではないでしょうか。
 次回からは、これまでの経験より、診療科別の選定ポイントをご紹介していこうと思います。
つぶらな瞳の電カル営業マン
【2013/5/31】

メーカー担当者直伝!電子カルテ選定のコツとは2

  今回は整形外科を標榜される先生方の電子カルテ選定のポイントを書きたいと思います。
 整形外科を標榜される先生方に共通して言えることは、来院患者数が多いということ。また、レントゲンの撮影枚数が多いという点です。
ご開業当初は全て初診の患者さんとなり、診察を必ずしますが、開業から月日が経つにしたがい、来院患者数の約7割〜8割がリハビリのみを実施し帰宅されます。
患者数の多い整形外科さんですと、1日250人〜400人なんてクリニックさんもあります。
そんな中、以下のポイントに注意いただくと良いのではないでしょうか。
 ○システムストレスが少なく動作が速い
 ○リハビリ録の管理方法
 ○レントゲン画像との連動性
システムの動作に関しては実際に各社システムを確認いただくしかないかと思いますが、リハビリ録の管理方法はメーカーにより異なります。実際には紙のリハビリ録を必要というメーカーが多いようですが、一部のメーカーはペーパーレスも叶っているようです。
レントゲン画像との連動に関しては大きく2通りとなります。
電子カルテと画像システムと連動させるメーカー。
電子カルテと共存させ一体型としているメーカー。
多くのメーカーは前者の連動させる方法を採用しております。
実際にはレントゲン画像を見ながら、電子カルテの記載をされることになりますので、電子カルテと画像閲覧画面はそれぞれ1台ずつをお勧めいたします。一体型を選定される先生方は、診察室のスペースの問題があるのではないでしょうか。
電子カルテと並行して、画像を管理するファイリングも検討いただくことをお勧めいたします。
次回は小児科を標榜される先生方の選定のポイントを書きたいと思います。
つぶらな瞳の電カル営業マン
【2013/6/30】

メーカー担当者直伝!電子カルテ選定のコツとは3

 今回は小児科を標榜される先生方の選定のポイントを書きたいと思います。
 急性疾患が多い科目ですので、過去の病歴、アレルギー情報等、患者情報の閲覧性を重要視いただくことをお勧めいたします。
紙カルテであれば、大きな文字で書いたり、文字に丸をしたりと、過去カルテを見返したときに見落としたくない情報の書き方を工夫いただけます。しかしながら電子カルテですとワープロ文字となるため、場合によっては大切な情報を見落としてしまうこともありえます。
 最近では、薬の総合作用や併用禁忌薬に関してのチェック。また、体重から薬の適用量を計算することまで出来るようになっており、薬の表をみて計算することはなくなっております。
 カルテの閲覧性に関しては色を変更できたり、注意したい情報だけを検索・抽出できたりと、各メーカー様々な方法で工夫を凝らしております。
 また、健診カルテや予防接種の管理、成長曲線がどうなっているのかを確認いただいてはいかがでしょうか。こういった点は耳鼻科の先生方にもポイントになると思います。
 最近では、予約システムや順番管理システムを導入される先生方も増えております。
こういったシステムとの連動性を確認いただいたほうが宜しいかと思います。
ご開業時に導入をされないとしても、将来的に導入する可能性を考え、念のため連動性を確認いただいておいたほうが宜しいかと思います。

 次回は内科を標榜される先生方の選定のポイントを書きたいと思います。
【2013/7/31】

メーカー担当者直伝!電子カルテ選定のコツとは4

 今回は内科を標榜される先生方の選定のポイントを書きたいと思います。
ご開業されますと病院勤務時代と異なり、ご専門分野以外のさまざまな症状の患者さんを診察しなくてはなりません。他の科目に比べ、医療機器も複数導入されます。
院内環境により異なりますが、内科の先生方が選定されるポイントは多数あります。

・放射線画像、その他検査画像(エコー、内視鏡、心電図等)の取り込み管理方法
・臨床検査センターとの連動性
・院内検査機器との連動性
・書類(紹介状、診断書等)の作成方法や管理方法
・オーダーリングとしての機能、運用方法
・総合作用・併用禁忌のチェック方法
・レセプト病名のチェック方法

その他よく質問のある機能

・カルテ上で患者負担額が把握できるのか
・自費診療のカルテの管理方法
・メモ、サマリー機能
・外来予約機能
・問診機能

一部メーカーを除き、多くのメーカーが内科ベースでシステムを開発しております。そのため、だいたいの機能を有していると思われますが、中には対応できていないメーカーもあります。先生の診療スタイルや、過去の経験(オーダーリング等)から拘られる機能があるようでしたら、対応の有無と、そこの使い勝手を選定材料にされてはいかがでしょうか。

クリニックの設計によってはスタッフさんの動線にも大きく影響します。さまざまなケースを想像しながらメーカー提案をお聞き頂き、イメージ出来たメーカーを絞り込むのも、一つの選定方法になると思います。

次回は心療内科を標榜される先生方の選定のポイントを書きたいと思います。

つぶらな瞳の電カル営業マン
【2013/8/31】

メーカー担当者直伝!電子カルテ選定のコツとは5

 今回は心療内科を標榜される先生方の選定のポイントを書きたいと思います。
新規ご開業される先生方の殆どは電子カルテを導入されますが、心療内科の先生方は、紙のカルテとレセプトコンピューターを選定されるケースも少なくありません。
ある意味、特殊な科目といえますが、カルテ記載の内容が多い点。また、電子カルテシステムが高額な買い物となることが、電子カルテの導入に消極的になっているといったとこでしょうか。

電子カルテを採用される先生方のポイントは以下の点です。

・カルテの入力方法
・書類関係の作成・管理方法
・長谷川式の作成・管理方法
・薬の総合作用・禁忌チェック
・予約機能
・問診機能
・メモや特記事項等の情報管理の充実

このような点を重要視されるケースが多いのですが、カルテを電子化することによってのメリットの一つは、検索や統計が充実する点であると考えております。

過去にこんな訴えがあった患者さんに投薬していた薬の検索や割合?
どの地域からの来院が多くあり、その年齢層は?

二つ目に紙のカルテの保管スペースを考えなくてもよいクリニック設計が可能であること。

特にテナントにてご開業を検討されてらっしゃる先生方にとっては、一回り狭いテナントを選定いただくことが可能になりますので、選定枠が広がるのではないでしょうか。

価格も以前と比べ下がってきており、レセプトコンピューターシステムに近づいてきております。

レセプトコンピューターでご開業を考えてらっしゃる先生方にも、一度ご検討いただく機会をいただけることを願っております。

次回はを眼科を標榜される先生方の選定のポイントを書きたいと思います。

つぶらな瞳の電カル営業マン
【2013/9/30】

メーカー担当者直伝!電子カルテ選定のコツとは6

 今回は眼科を標榜される先生方の選定のポイントを書きたいと思います。
先ず診察してから必要な検査を実施、が一般的な科目のクリニックさんの流れとなりますが、眼科の場合ですと、診察の前に検査から入るというのが一般的。
患者さんの動線が大きく異なります。
電子カルテを採用される先生方のポイントは大きく分け2点。
@カルテの閲覧性
紙のカルテをお使いのクリニックと比較すると分かるのですが、紙カルテ自体をカスタマイズされているケースも多く見受けられます。
カルテの一覧性を高めたいという先生方が多いので、どのような画面表示が可能か。また表示の切り替えが可能かといった点。検査データを閲覧する際の見易さに関しては、実際に操作いただいた方が宜しいかと思います。
A各検査機器との連動性
連動性に関しては特に、「シームレス差」の比較いただくことをお勧めします。患者さんの数が増えれば、シームレス差はスタッフの業務の効率化に大きく貢献します。しいては、人件費削減に繋がることになります。
その他には、シェーマの描きやすさ、紹介状等の書類作成の簡便差
最後にですが、眼科専門の電子カルテシステムというメーカーが数社あります。一般科目の先生方が検討される電子カルテと違い、まだまだ高額な商品となります。なぜ眼科専門の電子カルテだけ高額なのかと思われるかもしれませんが、他科目に需要がなく、特化・差別化しているから高額となります。価格交渉に関しては、専門性を謳っていないメーカーからもお見積を取ることで、よい価格交渉が可能になるのではないでしょうか。
次回は皮膚科を標榜される先生方の選定のポイントを書きたいと思います。

つぶらな瞳の電カル営業マン
【2013/10/31】

メーカー担当者直伝!電子カルテ選定のコツとは7

 今回は皮膚科を標榜される先生方の選定のポイントを書きたいと思います。
処置が多い科目となりますが、内科や整形外科の様に電子カルテと接続する医療機器がないため、純粋に電子カルテの機能を評価されるケースが多いようです。
特に下記機能の質問を受けるケースが多くあります。
シェーマの入力のしやすさ
手書きが可能であるか
自由診療カルテの作成、管理方法
経過が分かりやすい(見やすい)カルテであるか
デジタルカメラで撮影した画像の取り込み、管理方法
予約機能が充実しているか
多種存在するの書類の管理方法、簡便差
また、外用薬においては混合剤が多いため、処方の入力のしやすさや、指定する部位の入力方法の質問を多く受けます。
患者さんの来院数が多く想定される科目でもありますので、電子カルテのデモンストレーションを受けるにとどまらず、実際に電子カルテを操作頂き、先生方の診察スタイルに併せた運用を想像できるかが最終的な選定材料となるのではないでしょうか。
次回は婦人科・乳腺外科を標榜される先生方の選定のポイントを書きたいと思います。

つぶらな瞳の電カル営業マン
【2013/11/30】

メーカー担当者直伝!電子カルテ選定のコツとは8

 今回は婦人科・乳腺外科を標榜される先生方の選定のポイントを書きたいと思います。
他科目と大きく異なる点が、患者さんが女性であること。
乳腺外科では一部、男性の患者さんも検査するケースもあるようですが、一般内科の標榜をしなければ、女性専門のクリニックとなります。また婦人科でも、お産を受ける環境が有、無しで選定する電子カルテが異なってきます。
特に下記機能の質問を受けるケースが多くあります。
 ○エコー画像の管理方法方
 ○マンモグラフィー画像の管理方法
 ○レントゲン画像の管理方法
 ○同意書等の書類作成、管理方法
 ○自費カルテの作成、管理方法
 ○予約機能の充実
 ○カルテの閲覧性(経過が分かりやすい)
放射線機器を導入するクリニックさんであれば、画像ファイリングシステム(PACS)を導入されますので、そちらで保存、閲覧が可能かと思います。
婦人科のクリニックさんですと、放射線を導入されないケースも多いため、どれだけエコー画像がシームレスに電子カルテへ取り込めるかがポイントになるかと思います。
また、皮膚科と同様に同意書等の書類が多い点と、保険診療外での診察が多くなるという点です。書類の充実はもちろん、どこまで電子カルテで管理できるのか。それがどのレベルで簡易的に、作成、管理できるかがポイントになるのではないでしょうか。
お産を受ける環境を構築されるクリニックですと、選定する電子カルテメーカーが大きく異なりますので、クリニック・病院の届出に合わせ、電子カルテを候補に上げる必要があります。
最後にですが、これまで、電子カルテを使用する側から選定するポイントを書いてきました。しかしながら、医療業界に従事しない一般の方にも電子カルテの普及であったり、認知度が高まってきております。今後、保険情報、問診等を含めた全ての個人情報がどれだけ厳密に保たれているかが、重要になってくるように感じます。患者視点に立った際に、コンプライアンスの保たれたシステムが、良い電子カルテシステムということになるのかもしれません。

つぶらな瞳の電カル営業マン
【2014/01/31】

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