医院開業における継承物件選びのポイント

継承開業(承継開業)のメリットはいくつか考えられます。
しかしながらデメリットがあることも事実です。
まずは継承開業のメリットを見ていきましょう

継承開業のメリット

継承物件の場合の最も大きなメリットは、いままでのクリニック経営実績がありますので、ある程度の来院患者数が見込める点です。
そのため開業時の経営的な立ち上がりにおける不安がなく(少なく)、さらに内装工事費も最小限に抑える事ができる点もメリットといえます。
さらに同じ診療科目であれば医療機器もそのまま使用できることもメリットの一つです。

継承開業のデメリット

継承物件での開業のデメリット考えていくうえで、まず検討しなくてはならないのは、どういった理由でその医院が継承物件になったのかという点です。

経営不振が原因という事であれば、その物件を継承してもその後の経営は難しいと言わざるを得ないと思います。

また医療法人の分院だったが、分院長が辞めてしまい、次の分院長を探せずに継承物件になったという話もよく聞きます。
この場合は内装工事費や医療機器のリースの残金などを含めての権利金となっているケースが多いので、新規開業と比べても比較的割高になってしまうこともあります。
しかも今後、長く診療を行っていくことを考えると従来のレイアウトが逆に使いづらいものになるということもよくあります。

上記のメリット・デメリットを継承案件ごとによく見極めた上で、検討することが大切になります。

2020-12-02