小児科クリニックの開業のポイント

小児科クリニックの物件選定のポイント

小児科クリニックの物件選定をする際に、まずは子供に関係のある施設を調べることをお勧めします。
具体的には保育園や幼稚園をはじめ、ベビー用品店や親子連れでよく利用されているファストフード店やショッピングセンターのフードコートなど、実際に現地でベビーカーやチャイルドシートの付いた自転車がどれくらいあるかを確認をします。

もちろん、現時点で小児人口が多く、競合の小児科も少なければ需要はあるのですが、子供が大きくなってしまうと対象患者から外れてしまうため、10年後も需要のある場所を見極める必要があります。
ファミリー世帯が中心となっている公団や公社の住宅や社宅が集まっている地区など、人口の流入・流出のある地域か確認をしておきましょう。

将来の小児人口を予測する必要性

新築のマンション計画や再開発計画など新しい集合住宅の建築予定が、すなわち若い世代が入ってくる要素でもあります。
これからも人口の増加の見込める地域かを知るために低層地域ではなく高層の建物を建てられる地域であるか調べることもひとつの方法となります。

小児科クリニックの医療機器選定のポイント

小児科クリニックのメインの医療機器は、血球計数機とCRP装置、電子カルテになります。
内科も標榜する場合は、レントゲン装置の導入も検討します。
なお、小児神経疾患の専門クリニックの場合は脳波計の導入も検討します。

小児科クリニックの電子カルテ選定のポイント

小児科クリニックは急性疾患が多い科目ですので、電子カルテでは過去の病歴やアレルギー情報等、患者情報の閲覧性を重要視することをお勧めします。
最近の電子カルテでは、薬の総合作用や併用禁忌薬に関してのチェック、体重から薬の適用量を計算することまで出来るようになっております。

なお、電子カルテの閲覧性に関しては色を変更できたり、注意したい情報だけを検索・抽出できたりと、各メーカー様々な方法で工夫を凝らしております。

また、乳児健診カルテや予防接種の管理、成長曲線がどうなっているのかを確認することも大切です。

最近では予約システムや順番管理システムを導入される先生方も増えております。
こういったシステムと電子カルテとの連動の可否も確認する必要があります。

2020-12-28