気がつけば今年ももう12月になりました。コロナ感染症が5類なったり、建築材料費が値上がりしたりと色々とありましたが、概ね平凡な一年を過ごせたかと思います。もちろん日々の仕事や生活の中ではさまざまな細かい良かったことや良くなかったこと、変化したこと、成長したこともありましたが、それも含めていわゆる平凡な一年だったと思います。来年も色々な出来事をひとつひとつ考えて身につけていけるようにしたいと思います。とは言え、まだ1ヶ月ありますので平凡に年末を迎えられるよう気を引き締めて。
さて今月のコラムは12月らしく大掃除についてです。ご自宅ではなくクリニックですとクリーニング業者に依頼することが多いかと思います。ここで注意したいのはクリニックの清掃を手掛けている業者を選定する事です。大手のクリーニング業者であれば大丈夫だろうと考えがちですが、ほとんどの大手クリーニング会社はフランチャイズ契約となっており、実際に作業は個人となります。家庭や事務所の清掃ではなく医療機器が設置されているクリニックですから、専門とは言わなくても注意事項や知識があり、クリニック清掃の経験のある業者を選定しましょう。大手に問い合わせを行う際も実際に作業される担当者に確認しましょう。その上で業者まかせではなく作業前にクリニックで何をどこまで、どのように清掃するかを打合せして見積を依頼しましょう。床のワックスは剥離するのか重ね塗りなのか、床材に適したワックスなのか。窓ガラスや流し台やトイレなどの水回り、照明やエアコンや換気扇をどこまで清掃するか、本棚やロッカーやソファーなど家具什器は移動させるのかなどいろいろな確認事項があります。業者と打合せする際にはクリニックの平面図や仕上材がわかる資料や電気の分電盤(電灯電源の一般コンセントとエアコンなどの動力電源)の位置やエアコン室外機の位置がわかる資料を準備しておきましょう。
今年も一年間あちらこちらな内容のコラムにお付き合い頂きありがとうございました。来年も平々凡々なコラムでお目汚しとなるかと思いますが変わらずお付き合い頂ければ幸いです。
クリニックの設計士屋さん