今年は早い段階で春一番も吹き暖かくなってしました。むしろ2月に25℃を上回り夏日を記録した地域もありました。一週間の中でも気温の変化が大きいので体調を崩されないようお気をつけ下さい。
さて今回のコラムは収納についてです。クリニックを計画する際に待合室や診察室など外来診療に必要な部屋やスタッフルームなどのバックヤードを配置していきます。物件の面積にもよりますがまずは科目や診療内容によって外来に必要な部屋を、次にスタッフの人数によってスタッフルームや院長室などの広さなどを検討します。物件の面積に余裕がある場合は外来に必要な部屋を確保した上でバックヤードとなるスタッフルームや院長室の広さや配置を決めていきます。面積に余裕が無い場合はそのバックヤード範囲より狭くしていきます。収納についてはバックヤードの範囲で配置を検討していきます。面積に余裕が無い場合多くの収納を設けにくくなりがちです。生活スタイルにもより一概には言えませんが住宅の場合総面積における収納面積は10〜15%が一般的です。クリニックも科目にもよりますが同じくらいの面積が理想とされます。ただ書類やカルテの電子化が進み5〜15%で計画することが多くなっております。たとえば40坪135m2の場合ですと6.5〜20m2程度になります。保健所から推奨される診察室の広さが9.9m2、一般的な診察室の広さが8m2程度ですから15%20m2を収納とした場合、診察室2部屋分の面積となってしまいます。限られた面積を外来ゾーンを有効利用する場合、そこまでの面積を収納専用に使用することは難しくなります。多くのクリニックではバックヤードの休憩室の一部を収納スペースと兼用したり、通路や受付事務スペースに収納棚を配置したり、収納物を分散して各所に配置しております。掃除機や長ものをしまえる収納室を2部屋程度、その他はバックヤードと兼用、流し台や作業台の下、流し台の上部に吊戸棚なども収納面積として合計でおおよそ5〜15%になるように計画します。
とれるなら収納はいくらあっても良いのですが、あくまでも外来スペースなどの必要なスペースを圧迫しない範囲になります。また、収納が足りないかと心配になりすぎてさまざまなところに吊戸棚を希望される先生もおりますが、費用を掛けた割には使用していない…ということも多くあります。計画した収納で足りなくなった場合に吊戸棚を取付する、断捨離を行う、他のスペース(物件)を休憩室とすることを検討する…などその時の状況に応じて考えるのも大切です。外来スペースを圧迫するほど第一に収納スペースにとらわれないようお気をつけ下さい。
クリニックの設計士屋さん