「一年の終わりに感じること」

2025年の某流行語大賞のノミネートされた言葉の中に「二季」がありました。日本の四季が極端になって夏と冬だけになってきているという状況を表した言葉だと思います。二季を初めて使ったのは私だ僕だと言っている人達もいるようです。私の方がもっと前から…と主張する気は全くないのですが、少し気になるのが「ニ季」と言う言葉です。前々から日本の気候は四季ではなくもっと増えて24季くらいになってきているとコラムでもお伝えしていますが、梅雨の前に夏日を向かえたり、紅葉の前にいきなり寒くなったり、大きな四季の前後の気候が変わってきています。でも確かに春夏秋冬は巡っていてその日その頃の季節を感じることができます。どちらかと言うと夏が長くなった印象でしょうか。世間の「二季」と言う言葉は両極端な印象で、白か黒か、右か左か、良いか悪いか…の結果や判断を急ぎすぎているのかなと思います。もちろん結果ありきではあります。ですが以前のコラムでもお伝えしましたが設計提案でも最終決定までの過程で満足度は変わってきます。一を聞いて十にする ではなく 一を聞いて十を知る。十になるまでにちゃんとニも三も数えた判断をしたいものです。「ニ季」を言い始めたのは僕だ私だではなく、「いや十二季だ」「いやいや二十四季だ」の話にならないのが少しさみしく感じます。

 

さて、今回は流通、通販に関しての小話になります。

クリニックの内装工事や開院準備、開院後も事務用品などの備品をネットで手配することが多くなっております。内装材料のうち、仮設材や急に必要になった材料などはモノタ⬜︎ウ、開院準備でイスや棚・テーブルなど、開院後も用紙などはAスクルで注文することが多いです。多少の配達遅れはあるもののパソコンやスマホから注文ができ便利で助かっております。ですが先日のサイバー攻撃でAスクルさんの発注が止まってしまい12月開院のクリニックさんの家具や備品の調達にひと苦労しました。Aスクルさんが発注できない為、他のKウネットさんなどに注文が流れており在庫切れなども散見されました。注文自体はネットでいろいろなところを探して手配できましたが、配達がなんとかフライデーなどの影響で遅れる…。ネットでなんでもできる世の中は便利ですが、いざという際に何もできなくなりますね…。電子カルテや自動精算、クレジット対応、マイナンバー保険証…、トラブルがあった際にどのように対応するかを事前に決めておいた方がいいですね。火災や地震などの防災訓練のように、通信系のトラブル訓練も今後必須になりそうです。

 

前置きが長くなり薄い内容のコラムとなり失礼しました。まあ今回が濃い薄いかではなく十になる上での過程としてご参考にして頂ければ幸いです。

今年もいつのまにか12月になりました。皆様のこの一年が来年以降につながる過程となりますように。

 

クリニックの設計士屋さん

2025-11-30