プロモーションについて2

活用する広告媒体はクリニックの診療科目や特性、地域環境や立地状況などによって変わってくると思います。今回は様々な広告媒体について書きたいと思います。
医療の宣伝広告には医療法による規制がありますので、まずその部分を理解しておかなければなりません。
クリニックに設置する看板や新聞などのチラシ、駅広告や電柱広告などは一般の人が望まなくても目に入ってくる事から宣伝広告にあたりますので規制内の内容を掲示する事になります。最近ではその規制も緩和されてきており基本的な情報は大丈夫になってきましたが、「最高の医療の提供を約束!」など客観的な事実を証明できない内容や、病人が回復して元気になるイラストなど効果に関する事項は広告可能な事項ではなく回復を保証すると誤認を与える恐れがあり誇大広告に該当する為NGです。
逆にクリニック内に置くリーフレットやホームページなどは、求めて得られる情報になりますので広告の規制にはあてはまらないとされていますので内容の使い分けが必要になります。
開院時の折込広告は1度だけですが認められていますので是非活用したいところです。その際に内覧会を開催するのであればそのお知らせも明記しておくと良いと思われます。配布範囲は広ければ広い程良いのでしょうが予算の兼ね合いもあるでしょうから、ターゲットにしている地域や競合機関の少ない地域を優先的に絞った方が効率的です。
最近は新聞を取らない家庭も多くなっていますので、クリニック周辺に絞ってポスティングを併用すると効果が高いようです。
また駅広告は費用が高額になる割りに空いているスペースが限られていますので、設置場所や金額を考慮した上で検討したいところです。駅のホームや改札から見えるところにクリニックがあるのであればクリニックの看板に力を入れた方が効率的です。
バスの車内放送もイメージしやすいですが、クリニックの開業のタイミングで依頼すると何百本のテープを作りなおす事になり費用が割高ですがバス会社のテープ改定時にあわせて頼むと低コストで抑える事ができますので活用するのであれば事前に調べておきましょう。
電柱広告においては公道に設置できる唯一の広告になり、誘導という意味合いもありますので良い場所が空いているのであれば活用を検討したいところです。どの電柱に出しても単価は同じですのでどこに出すかは見極めたいところです。ある程度患者さんの認知が進めば本数を減らす事もできます。
他には野立て看板と呼ばれる立地の良い場所に看板を設置させてもらう方法もあります。メイン通りから一本はいったような立地にあるのであれば是非検討したいところです。その土地の所有者と個別に相談し契約する事になりますので、なかなか難しい一面はありますがその分効果が高いですので慎重に進めたいところです。間に我々のようなコンサルタントや不動産屋、広告会社を立てると話が進みやすいと思います。
色々書きましたがやはりなんといっても一番効果が高いのはクリニックに設置する看板サインです。最近はデザインを重視しすぎて目立たない看板もありますのが、「この場所にクリニックがある!」という事が判らなければ意味がありません。そのあたりの兼ね合いは多くの人の意見を聞いたり、実際に他のクリニックや他業種の看板サインを見てまわるなどの勉強も時間のあるあいだにしておきたいところです。
これまで開業をお手伝いしてきて広告関係には詐欺や恐い関係の方がまぎれている事が多いと感じております。そのあたりは充分に気をつけて、ご友人の紹介や実績のある業者さんとお付き合いする事をおすすめします。
コンサルタント碇

2008-08-31