「改装工事のコト」

早いものでもう8月ですね。学生の夏休みと同じようにお盆あたりに夏季休暇を設けるクリニックがほとんどではないでしょうか。先生はもちろんスタッフにとってもリフレッシュするいい機会だと思います。今回は既設のクリニックの改装工事についてです。
通常クリニックにはまとまった休みがなく、改装工事の計画をたてるには5月の連休や夏のお盆休み、年末年始を目処に検討します。工事の内容によっては土日や祝日とクリニックの休みが繋がる2〜3連休を利用して計画をたてる事もありますが、やはりある程度の改装工事を行うにはまとまった休みを利用したいところです。
改装工事の場合、大きく分けて2つの意味合いがあります。
①リフォーム
既設のクリニックのメンテナンス
クロス(壁紙)や床材の貼替えや照明や空調のメンテナンス、クリーニングなどになります。
②リノベーション
既設のクリニックを変更して新たに付加価値を付け加える事です。
診療内容の拡張や変更に伴う機能の追加や変更になります。
何を目的として改装を計画するか、何を希望するかを設計士や工事会社と確認して意思の疎通を図りましょう。
次に改装工事の注意点ですが、まとまった休みとはいえ1週間前後の工事期間になります。前日までは通常診察、翌日からも診察になりますのでトラブルが無いようにしなければなりません。工事中に先生やスタッフがぴったりとついていなければいけないわけではありませんが、工事会社に任せっきりというわけにもいきません。工事中はある程度連絡を取れるようにして状況を把握しましょう。電子カルテや医療機器のメーカーさんにも工事のスケジュールを伝えてトラブルに対応してもらえるようにしましょう。できれば診察開始の1日前には工事を完了して工事の確認や機器の動作確認、スタッフを含めての改装後のシュミレーションの日程を組んだ方が良いでしょう。
今月にクリニックの改装を予定している方もいらっしゃるでしょうか?小さくても大きくても工事は工事です。事前に確認してトラブルの無いようにして、先生やスタッフはもちろん、クリニックもリフレッシュできるようにしましょう。
クリニックの設計士屋さん

2016-07-31