今回は医院継承時のオープンの仕方について書いてみたいと思います。
医院継承には様々な理由によって行われます。継承元の先生の体調不良や高齢、病気や怪我、時には急死。家庭の事情や遠方への移転。もう充分に開業医としての責務を果し資産も残したので、国境なき医師団に参加しボランティアとして頑張ってきます。という神様のような先生もいらっしゃいました。また継承される先生にも時期などをはじめ様々な状況や条件があり、双方の歩み寄りによって医院継承が実現する事になります。
同じようにオープンの仕方も双方の事情により色々なケースがあります。比較的しっかりと患者さんの引継ぎができ、スタッフなどもそのまま雇用する事ができたり、医院の名前もそのままであまり事を大きくせずにこっそり継承を果すケースや、診療科目の変更があったり、スタッフも一新、名称も変更が必要な場合などもあります。特に後者の場合で諸事情により診療期間に空白があいた場合などは継承して開院した事を地域の皆様、特にこれまで来院された患者さんに認知してもらう必要があります。診てもらう為に来院したけど閉まっていたという様な経験をさせてしまっていたとしたら、一度離れてしまった患者さんを呼び戻すのはなかなか大変なものです。そういった場合は新規開業と同じように新聞の折込チラシでの広告が一度だけですが許されておりますし、既存医院の来院データから医院継承のご挨拶をダイレクトメールするという、より積極的な手法も考えられます。特別な医療機器を導入する場合などは内覧会を開催するケースもあります。
継承元ともよく相談し、継承時の良いスタートが切れるようにしたいところですね。
コンサルタント碇
医院継承について4
2010-09-30