梅雨も明けて夏本番。昼間のみならず夜間も水分補給をしっかりとして熱中症に気をつけ、感染症対策も心がけて健康管理に注意しましょう。
さて今回のコラムは排水の臭気漏れについてになります。先日新築ビルのテナントにてクリニックの内装工事のお手伝いをしました。何も問題なく工事は完了し診察も開始していたのですが、開院からしばらくして休憩室内が排水の異臭がするとの連絡がありました。常時異臭を感じるわけではなく、いちにちの中でお昼休みと診察後に異臭が発生するとの事です。常時異臭が発生する場合は排水配管の接続部に隙間があり排水の臭いが漏れているか、流し台や洗濯機、電気温水器などの排水トラップ部分の封水(水の溜まり)がきれてしまい排水の臭いが漏れてしまっている事が多くかんがえられます。クリニックの水廻りを確認したところ前述の箇所については問題がなく、臭気は感じられませんでした。常時臭気を感じないという状況でしたのである一定の条件下での原因を調査しました。臭気を感じる時間帯やその時のクリニック内の設備の使用状況などを確認したところ、結果として「洗濯乾燥機」の乾燥運転後に臭気が発生していました。洗濯機の説明書にも記述はありましたが、乾燥運転時に熱風により排水トラップの封水が乾燥してしまったり、押し出してしまう事があるようです。通常の洗濯乾燥機ですと乾燥運転後に自動的に給水を行い排水トラップに水を溜める機能がついているのですが、クリニックでの運転状況を確認したところ、洗濯運転後の乾燥運転前に給水栓(蛇口)を閉めてしまったり、乾燥運転時に一時停止をしてそのままにしていたようです。排水配管の接続、排水トラップの設置などはしっかりされていても排水トラップの封水機能がなくなっていた為、排水配管内の臭気が漏れており、尚且つ乾燥時の熱気によってさらに臭気を強く感じていたようです。水廻りの設備に限りませんが色々な器具については説明書を保管して「故障かな?」「困ったときは」などを確認できるようにしましょう。前回のメンテナンスにも繋がりますが、クリニック内の設備や機器についてしっかりと把握して長く使えるようにしましょう。
夏本番。今までの暑さは本番ではなかったのですね…。これから真夏本番、猛暑本番、夏本気、夏限界突破…など、まだまだ夏は始まったばかりだ⁉︎
早く「秋」という字を眺めたいと感じます。重ねてになりますが熱中症、感染症、色々と体調管理に気をつけて夏をお過ごし下さい。
クリニックの設計士屋さん