「整形外科について②」

引き継ぎ整形外科についてのご説明になります。
前回整形外科の対象年齢は幅広いと記述しました。基本は全ての年齢層の方が患者様となります。とは言え、やはり高齢の患者様が多く来られる事も整形外科という科目の特色となります。どの科目のクリニックも同じですが、やはり高齢者に配慮した設備を設けましょう。
■待合室
基本的には一般の内科と同じですが、整形外科の場合、診察待ちのスペースとは別にリハビリ待ちのスペースも考慮しなければなりません。リハビリ室内に待合スペースを設けて診察の待合室と分ける事もできますが、同一とする場合、待合室から受付、診察室、処置室、X線室、トイレ、リハビリ室と基本は全ての部屋に入室しますので、診察待ちとリハビリ待ちのスペースを明確にゾーン分けした方が良いでしょう。次に入る部屋への動線を短くする事が診察、リハビリへのスムーズな流れを生むと同時に患者様の足腰の負担も軽減できます。また、足腰への負担については待合室の椅子、ソファーを一般のものより固めのものにしたり、座面の高さが高めのものを選定した方が良いでしょう。
整形外科ではたまに待合室が地域の高齢者の方々のコミュニティの場となっている事もあります。診察後にあまり長く滞在されてしまうと流れが滞ってしまいますが、待合室にコミュニティスペース(団欒スペース、畳のスペース等)を設けてクリニックの特色を出しても良いでしょう。
さて、今年ももう12月。皆様にとってどのような一年でしたでしょうか?また来年もコラムを通して皆様のご繁栄をお祈りしたいと思います。引き継ぎ宜しくお願い申し上げます。
クリニックの設計士屋さん

2016-11-30