今回は前回に引き続かずにコロナ対策についてになります。数ヶ月前までは空調機の製品の納期が確定できないなどの建築業界での影響を懸念しておりましたが、4月末の段階では大手ゼネコンにも発症者がおり工事自体をストップさせる事態になっております。緊急事態宣言が発令され、不要不急の外出自粛、休業要請の中でも社会を支えるべく働かれているインフラ関係の方々、医療従事者の方々には頭の下がる想いです。
4月はテレワークや休業を実践できないコンビニ等生活必需品の販売店やクリニック、薬局からの要望でビニールシートやアクリル板などのいわゆるコロナガードの問い合わせが急増しております。クリニックでは患者さんと対面する受付にウィルス飛散対策として要請があります。簡易的なものですとビニールシートを天井から吊り下げるものや天井とカウンター間に突っ張り棒を設置してシートやアクリル板を取付する方法があります。個人的な見解にはなりますがビニールシートですと消毒したり拭いたりする際に安定しない為アクリル板の衝立をお薦めしております。短期間でしたら取付工事の必要の無い置き型の衝立になります。工務店の立場からは言いづらいのですが、受付カウンター全体に衝立を設置するには費用も納期もかかってしまう為、インターネットで販売されているような半オーダーメイドの製品をお薦めしております。クリニックからのお問い合わせでは受付カウンターを完全に囲いたい要望が多くありますが、先ずはスタッフの方が少しでも安心して対応できるように納期優先に考えて頂きたいと思います。今後長期的に設置を計画する際に受付カウンターに合わせた囲いや衝立等を検討頂ければと思います。本来は受付カウンターを囲う事による受付内の換気や空調管理、消防設備などの変更も必要になります。先にも述べましたが時間や工費をかけるより、先ずはスタッフの方が少しでも安心して対応できる環境を優先して頂きたいと思います。応急処置ではないですが、先につなぐ為の対応、対策としてお考え頂ければと思います。
5月の大型連休をむかえる事でクリニック自体も休診になります。医療従事者の方々には少しでも身体を休んで頂きたく思います。次回は前回に引き継いでと書き出せるコラムをお届けできる事を切に望んでおります。
クリニックの設計士屋さん
「新築の物件に入居する際の注意事項ではなく」
2020-04-30