今回からは開業前後の宣伝・広告について書いていきたいと思います。
インターネットの普及により医院のHPを立ち上げたり、開院前に内覧会(健康相談会)を開催したりする事が一般的になってきました。
宣伝広告には色々な手法がありますが、まずはクリニックのイメージを固めていく事から始まります。
ロゴマークや書体、色や雰囲気を統一する事でクリニックのイメージを印象付ける事はプロモーションの基本になるところだと思います。
診療科目や土地柄を踏まえ、ライバル医院との差別化という側面もあります。
明るい、モダン、落ち着いた雰囲気、高級感、爽やか等々、先生の個性を出していくのも良いと思います。
小児科や耳鼻科などお子さんが多い診療科目では動物キャラクターをロゴマークに採用してクリニックの印象作りをしているところも多いようですし、循環器系だとハート、眼科だと目を、中には整形外科で骨をもじったような直接的に診療部位をイメージしてもらうようなロゴマークや、クリニックの名称にちなんだりや先生のイニシャルをもじったりと様々です。
近所に類似した名称が使われていたり、誇大・紛らわしい名称だと保健所に指導を受ける場合もありますので気をつけましょう。
このイメージ段階をある程度しっかり確立できれば、医院の内装や装飾、折込広告や看板、診察券に至るまで、またHPのベースなども統一する事ができセンスの良い印象を持ってもらえると思います。
できれば医療機関を多く扱っている広告会社に依頼して、プロのデザイナーに協力してもらえるとベストです。
中には開院時に必要な宣伝・広告の提案や開院場所によっての有効な広告媒体を調べて、その窓口までしてもらえる広告会社もありますので、開院前の忙しい時間を効率よく使うにはお願いしたいところです。
次に予告看板について。不動産の契約が済み内装工事が始まると、道行く人々は何ができるのかとても気になるようです。
ある意味完成して何ができるか判るよりも注目を集めますので人間の心理とはおもしろいものですね。
この注目を集めている時期をみすみす逃す手はないと思います。
ある程度短い期間になりますのでさほど費用をかける事はお勧めしませんが、逆に短い期間なので耐久性は考えなくともいい訳ですから窓ガラスの内側に「○○クリニック(診療科目でも良いと思います)○月 開院予定!」という紙を貼るだけでも効果は高いと思います。看板を依頼する広告会社に依頼すればサービスでキレイな物を作ってくれると思いますし、私どものようなコンサルが作成する場合もあります。
クリニックの前を通る方は潜在的な患者さんであるとともに、地域の皆さんへの話題・口コミにも繋がりますのでできるだけ早い段階に設置する事をお勧めしますが、新しくクリニックができる事が発覚するという意味もありますので、周辺医院、特に競合医院への挨拶まわりも同じくらいの時期に済ませておいた方が後々気が楽だと思います。
競合医院がある場合その挨拶まわりにも色々なドラマがありますが、また別の機会に触れたいと思います。
次回は具体的な広告媒体について書きたいと思います。
コンサルタント碇