「新築の物件に入居する際の注意事項⑦」

④工事申請
 内装工事業者とB工事業者間での協議や調整が終わりますといよいよ工事開始に向けての段取りとなります。事前に提出している基本設計図をもとに設計内容の承認は受けていますが、次は工事自体の申請が必要となります。実際に工事を行う施工業者が申請を行います。建物の工事指針に基づいて工程表や作業員名簿、その他必要な書類を纏める事になります。規模によっては作成に時間がかかる場合もありますので、全体スケジュールにあわせて事前に準備をしておきましょう。工事業者と設計業者が同じ場合はスムーズなのですが、異なる場合には業者の選定(工事金額も含めて)が出来ていないと時間のロスに繋がります。基本設計やB工事業者との協議の段階で工事業者を選定しておきましょう。
 基本設計の際に工事内容は承認されているはずですので、工事申請の承認自体は比較的時間はかからないかと思います。建物の規模や内装監理にもよるところですが、基本的には建築の全体スケジュールに則り、いつまでに申請を行うと決められているところがほとんどです。繰り返しになりますが、事前に確認して早めに準備をしておきましょう。

 さて、先月はオリンピック開催時の工事手配の懸念事項を述べさせて頂きました。このひと月の間にだいぶ状況も変わりました。様々な業界や生活に影響が出ておりますが、医療従事者や関係者の方々であれば尚更影響も大きいと思います。体調を崩さないように無理をせずにご自愛下さいますようお願い申し上げます。
クリニックの設計士屋さん

2020-03-31