「その情報の取扱いかた」

今年の3月は冬の気候から暖かくなったと思ったら雪が降ったり、夏日になったりで気温が日によって目まぐるしく変化した1ヶ月でした。これがサウナであれば整う〜などと言っていられるのですが、実際の気候の温暖差では体調を崩してしまいますので、体調管理に気をつける日々でした。また5月くらいには真夏日も来るのでしょうか…。

 

さて今月のコラムはクリニックの構想、要望についてです。新規開業の設計提案の場合、先生ご自身の構想や要望を確認するのですが、いろいろなお考えの先生がおります。前のコラムでも書きましたが、ご自身のクリニックですので設計士に任せっきりではなく、先生ご自身の構想などを設計士に伝えて図面化させて確認を進めることが大切になります。そんな中で少し変わった先生がおりましたので失礼ながら例としてあげさせていただきます。

新規開院を検討している内科クリニックを設計するにあたり先生の構想や要望のヒヤリングを行いました。必要部屋の配置や仕上イメージも確認し設計図を提案しました。その後変更や調整を繰り返しておおよそは纏まってきたのですが、突然大幅な変更依頼がありました。当初の構想からも大きく変わる内容でしたので意図を確認したところ、他のクリニックの先生の指摘内容やネットの開業医番組などを見てコレが良い、となったとのことでした。もちろんいろいろな意見や情報をもとに考えを広げることは大事なのですが、この先生はその意見や情報を全てにしてしまい、当初の構想がほとんど変わっておりました。その後もいろいろなところから情報を得て度々構想が変わり、その都度設計図も変わったのですが、最終的には当初の構想に戻りました。もちろん結果論とはなりますし、いろいろな変更を経ての決定でしたので内容も厚いものにはなりましたが、変更依頼の際は以前の構想は駄目、誰々の考え方だと…と言ったお考えでした。知らない人が呟いているんだよ。例のコマーシャル状態でした。以前に比べ情報の入手がし易くなりました。ですがその情報が全てではなく、その情報をもとに先生の中で噛み砕いて纏め、先生ご自身の考えとすることが大切です。情報が全てではなく、参考として考える材料です。もちろん先生だけではなく、提案を行う設計士、形にしていく施工者も同じです。決めた方が良いですが、決めつけないよう、注意しましょう。

 

さて。こんなコラムも「知らない誰か」が書いております。情報は全てではなく、あくまでも参考として頂ければと思います。

 

クリニックの設計士屋さん

2025-03-31