今回も整形外科についてのご説明になります。
受付
こちらも前回の待合室と同様に一般の内科と同じですが、高齢者や車イスの患者様に配慮しましょう。カウンター天板の高さを低くした車イス対応スペースがあった方が良いでしょう。スペースが難しければ、スタッフが待合の車イスの患者様の所まで伺うといった運営上のルールを決めましょう。また、受付正面には手荷物置きや杖ホルダーがあった方が良いでしょう。
トイレ
やはり基本的には一般の内科と同じで、高齢者や車イスの患者様対応を心がけましょう。便器の両サイドには固定の手摺や可動(跳ね上げ式)手摺を設けましょう。また、手洗カウンターは下部の収納を無くすか奥行きを狭めて、車イスの方でも使い易い様にしましょう。
診察室・処置室
車イスの患者様と介護の方も入室できるように広めに設定しましょう。診察のデスクも電子カルテ、画像、インターネット用のPCを配置しますので、広めに設定しましょう。また、骨格模型等を置く棚もあった方が良いでしょう。
処置室ではどこまでの処置を行うかにもよりますが、簡単な外科処置、ギプスの装着を行う場合には水周りが必須となります。足の洗い場も検討しましょう。ギプスは以前の石膏タイプより樹脂タイプが多くなっておりますが、樹脂を柔らかくするのに水を使用するものと温水を使用するものがありますので給湯設備も考慮しましょう。また、処置室にはギプスや脱脂綿、包帯、添え木テープ等の収納スペースも設けましょう。収納スペースはどこに何があるかがすぐに把握できるように扉の無いオープン棚にしてカーテン等で目隠しをした方が良いでしょう。神経ブロック注射を行う場合はベッドの上下左右に入りますのでスペースを設けましょう。
次回も引き続き整形外科についてになります。
宜しくお願い申し上げます。
クリニックの設計士屋さん