「新築の物件に入居する際の注意事項⑧」

 引き続き⑤内装工事についてです。前回もご説明しましたが、内装工事の段階ですと基本的に設計図に基づいて内装工事を進めていく時期になります。状況に応じての変更の確認や承認、進捗具合の確認が必要となります。そんな中で今回は施工業者の仕事についてご説明します。
 建築中の物件や複数の区画があるモールの工事、商業施設のテナント工事では設計図のやりとり、工事区分の確認など内装監理室の指示に従って着工までに行わなければならない事が多くあります。着工してからも同様に色々な指示に従って作業を進めていく事になります。
・現場責任者の専任
 基本は工事中は現場に常駐する責任者です。
 副責任者も必要となる場合もあります。
・搬入計画の提出
 複数の区画で車両による資材の搬入がある為、
 数日前に搬入計画を提出して建物側で日時の調整を行います。
・朝礼、昼礼、定例、新規入場者研修など
 複数の施工会社が同時に作業に入りますので、全体のスケジュールの確認や日々の報告を行います。
・必要書類の作成、提出
 区画外の共用部分での作業や停電作業、他の工事に影響を及ぼす可能性がある作業時など、工事を進める上でさまざまな書類が必要となります。

 建築監理側には状況に応じて柔軟な対応をしてもらえれば良いのですが、往々にして厳しく監理されています。実際には施工会社の方は工事の段取り以外のこの建築監理側とのやりとりが大変だと思います。ですが、全体の工事を安全にスムーズに進める上で大切な部分ですので、しっかりと対応して頂きたいと思います。
クリニックの設計士屋さん

2020-06-30