「長期休診期間の改装工事などについて」

桜が咲き暖かくなったと感じていたのも束の間。もうすでに夏日もあり季節感がわからなくなっております。気温差の激しい時期ですので体調管理にはお気をつけ下さい。

さて、今回のコラムは長期休診中の改装工事についてです。カレンダー通りの診察を行う既設のクリニックですと長期の休診が設定しにくく5月や8月、年末年始に長期休診を設ける事が一般的になります。その際に壁紙や床材の貼り替え、間取りの変更、新規医療機器導入に伴う設備工事、既存設備(エアコンなど)のメンテナンスを行う事が多くなります。1〜2日で完了出来る作業内容でしたら土日や祝日を含んだ連休での工事も可能ですが、ある程度の作業内容のある改装工事ですとこの時期の長期休診期間を利用して行うクリニックが多くなります。改装内容にもよりますが、大型連休中は器具の発注などがでできない為、事前の準備や作業中に発生した変更内容についての代替え案や担当者との連絡方法などを綿密に確認しましょう。
また4月から働き方改革の一環で医療関係と同様に建築業も勤務時間、時間外労働について厳しくなりました。大手の会社では土日祝や早出、残業ができなくなっております。もちろん規定の範囲内であれば納期が切迫している現場については作業も行えるのですが、名のある大手の会社では対応しにくくなっている事も事実であります。以前のコラムでも私見を述べさせて頂きましたが、納めなければいけない、土日祝の休診期間しか行えないなど、事情がある案件がほとんどになります。担当者を複数もち交代制で管理する事も可能ですが、それを行える会社は大手であり規定が厳しい会社となります。ホワイトな規定であること、ホワイトな社会を目指すことは理解できますが、納得できないと言うところでしょうか。難しいところです。休診期間などを利用して改装工事を予定されているクリニック様は作業内容などの綿密な確認と同時に依頼される会社が土日祝の作業が可能か、割増費用などが必要かなども事前に確認頂ければと思います。

クリニックの設計士屋さん

2024-04-30