クリニックの自家発電について

東北地方太平洋沖地震により、被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。
「どんな悲劇に埋もれた場所にでも幸せの種は必ず植わってる・・・」
好きな歌の歌詞のいちフレーズなのですが、自分もこの種に水が撒けるように、いま何ができるかを考えていきたいと思います。

さて今回の地震で関東近郊の方は計画停電の影響を受けておられるかと思いますが、診療所も同じで開業のお手伝いをした先生からご相談を頂くケースが増えております。
医療機器をはじめ多くの器械が電力を必要とし、特に電子カルテが普及している昨今、カルテも処方箋も書けずに計画停電が実施される時間帯は休診を余儀なくされている診療所がほとんどです。
そのため自家発電についてのお問い合せが多いのですが、電気容量がある程度の規模になりますと発電機が受注生産になり現在被災地向けの需要が多く、納期まで1ヶ月以上かかる状況となっております。
種類も軽油・ガソリンを燃料とする発電機から充電池や太陽光発電など様々で、それぞれに特徴があります。
例えば、軽油・ガソリンでは排気ガスや音・振動が発生してしまうことや、充電池に関しましてUPS(無停電電源装置)と呼ばれるものは、不測の停電に備える装置ですので、毎日の停電となりますとバッテリーの劣化が激しく蓄電時間が短くなるケースが生じているようです。電気容量や発電時間が大きいものは製品によっては充電時間が1日以上かかる場合がございます。
太陽光発電につきましては昔に比べれば技術が進んだとはいえ、やはり天候に左右されやすいというデメリットがあります。
もし導入をお考えのようでしたらメリット・デメリットや、そのデメリットの対応策をご考慮の上でご検討頂き、これから開業を予定しており内装設計の準備をされている先生は、診療科目により使用電力は異なりますが、プレハブ小屋ぐらいの大型から片手で運べる程度の小型まで大きさも様々ですので発電機の設置場所と、一部の機器の電力をまかなう場合は電気容量に応じた配線なども設計士さんにご相談してみては如何でしょうか。

グループ3-B 吉岡

2011-03-31