スタッフの確保について3

今回は面接について具体的に書いていきたいと思います。
書類選考で選んだ方々と面接していく訳ですが、普段の診療とは勝手が違いますので1日で最大10人~15人くらいが集中力や記憶力からいっても限界だと思います。開業が近づき忙しいスケジュールの最中になりますので、その辺りの人数を踏まえ書類選考で絞っておいた方が良いでしょう。
一人当たりの面接時間は15分~20分くらいで、3人か4人面接したら休憩を入れるくらいのタイムテーブルでアポイントをとっていきたいところです。電話でアポイントを取る訳ですが、電話での印象も確認したいところですので、時間に余裕があればご自身でアポイントを取る事をお勧めします。
面接をする方は先生お一人よりも客観的な評価ができるよう誰か同席してもらった方が良いと思います。
できればその方に進行役をお願いし先生は聞き役に徹してもらい、気になる点は最後に話をする時間をもらうようにすると良いと思います。そのほうが冷静に応募者の反応を観察できますし、メモも正確にとる事ができるからです。
ただ4人以上になってしまうと、応募者が固くなってしまい、なかなか打ち解けた雰囲気になりにくくなりますのでできれば2人、多くても3人くらいがベストだと思います。
またお願いする方がいれば受付を立てその方にも応募者が何時に来たか、印象や待っている態度について(靴を並べていたか等)こっそり評価してもらうと良いと思います。意外とそちらでの態度の方が本性に近いですので重要選考資料となったりもします。
面接前の待ってもらっている間に勤務可能時間(曜日)表や志望動機などのアンケートを書いてもらうようにしましょう。
履歴書には書いてないこちらが知りたい部分を一目瞭然で比較できたり、履歴書を本人が書いたかのチェックする事もできるからです。
私が面接をお手伝いする場合、だいたい以下の事を聞く流れで進めています
 ・志望動機について
 ・経歴・職歴について(差し支えのない範囲でと断ったうえで携わった業務内容、退職理由、時給・給与)
 ・医療機関の経験がある場合(診療科目、業務内容、1日の来院患者数、患者層、電子カルテ、不満要素など)
 ・当院の診療科目についてのイメージ、クリニックに入ってからの感想
 ・(標榜科目に多い年齢層の)患者さんにどのように対応したいと思っているか
 ・履歴書の資格や趣味について
 ・同居している家族構成、子供の年齢、小さい子がいる場合見てくれる人の有無、保育園の送り迎えの時間など
 ・旦那さんの転勤の有無
 ・アンケートの出勤日について、残業について
 ・試用期間についての説明
 ・雑務もある事についての説明
 ・受付・助手、兼務もありうる事についての説明
 ・電子カルテにする場合、PC操作の能力、チャレンジ精神
 ・(余談)友人や職場の仲間内での立場、長く付き合う秘訣、違う年齢層の人との協調性など
 ・健康管理、休日の過ごし方
 ・求職の状況
 ・研修期間や内覧会時の予定
 ・ドクターより気になる点の確認
 ・応募者から質問がないか聞く
ポイントとしては返事の内容は勿論ですが、話のテンポを重要視するようにしています。
考える時間が異常に長かったり、質問とは主旨のズレた返事が返ってくるようだと、一緒に仕事をしていく上でとてもストレスを感じてしまう結果になっていまうからです。
評価方法やその後の流れなどについてはまた次回書きたいと思います。
コンサルタント碇

2009-01-31