スタッフ面接の評価方法

スタッフ面接時の評価ポイント

スタッフ面接の評価では、能力が高くても気が強すぎる方や自分の権利を主張しすぎる方は体制が整っていない新規開業のクリニックには向いていないといえます。
そのような方は多くの場合、気持ちが前向きで乗っている時はいいのですが、不満が募り辞めると言い出した時にまわりの方への影響も大きいものになってしまいます。

開業のお手伝いをした先生から神妙な声色で「来月で全員いっせいに辞める事になってしまった。どうしよう。」と相談を受けたことも実は何度かあります。
このようなケースはさすがに大変なのでそうならないよう十分に気を付けなければなりません。
防止策として面接の段階でそういった不安点がないかどうかをよく見極めたいところです。
面接が終了したら、先生、面接司会者(奥様等)、面接会場の受付の人たちで選考に入るわけですが、後から判りやすくするように統一のメモ用紙に点数方式で評価を付けるようにしておくと良いと思います。
色々書きましたが人の問題は開業後もずっとついてくる悩みのタネとして入れ込みすぎには注意し、何と言っても先生との相性を重視しながら、ストレスをできるだけ小さくするよう選んでいくのが一番良いように思います。

面接後の採用連絡のタイミングについて

さて採用者が決まったらできる限り時間を空けずに採用の報告を先生ご自身が採用内定者に電話でするようにしています。
良い方は他の求人先でも評価は同じことが多く、他で内定となってしまう可能性があるからです。
採用の電話をする時は研修初日の日時と雇用契約書に署名と捺印をしてもらう旨を伝えておくと良いと思います。
この雇用契約書には特に強い拘束力があるわけではないのですが、求職活動を止めてもらう意味では意外と効果的なようです。
電話連絡の後、合格者の色よい返事を聞いてから、書類選考で落ちた方、面接で不採用だった方々に不採用通知を出します。
何故なら面接内定者から断られた場合、面接で実際に思っていたほど良い方がいなかった場合は書類選考でギリギリ落とした方々に改めて面接のお知らせができるように書類選考不採用の連絡は、面接日後に設定したほうが後で柔軟に対応が可能です。

なお、不採用通知には丁重なお断りをしなければなりません。
応募者の自尊心を傷つけないような文面で、粗品として小額のギフト券などを入れるとなお良いと思います。

次に採用内定者の方々と研修が始まるわけですが、初日は顔合わせとして食事会などをする先生が多いようです。
食事会の際に研修の詳しいスケジュールやシフト表などを用意しておくと話もスムーズに進むと思います。

2020-12-14