医院の開業準備の中でもクライマックスともいえるイベントとして「内覧会(見学会)」があります。
先生の専門科目等により内覧会を行われない場合もありますが、近年お手伝いをしたクリニック様の状況を見ていますと、新規開院直前に地域の方へご挨拶やお披露目を兼ねた内覧会を実施される先生が多くなっています。
内覧会実施の一般的な流れとして、開院前に一度だけ認められている新聞の折込広告やポスティングにて開院のお知らせとともに内覧会の告知を行います。
これは一般企業とは異なり医療機関には広告規制がありますので、唯一できる開院前の事前告知(医療法第6条の5第1項第8号「病院又は診療所の管理又は運営に関する事項」)になりますので、ぜひ利用したいところです。
内覧会当日の実施ポイント
内覧会のやり方としましては当日見学に来られた地域の方々を、まずスタッフがご案内します。
その時に元気に挨拶をするよう指導しておくと印象も良いようです。
院内の雰囲気や医療機器・設備の説明をして、最後に診察室にて院長の挨拶をする形がスムーズな流れになるかと思います。
新しい医院に興味を持ってお越し頂く健康な方もおられますが、持病を持ってお越しになる方も多数おられますので、院長の挨拶時に相談会として話を聞くことも先生自身をアピールする絶好の機会になります。
中にはお話し好きの方もおられますので、一人に長い時間を割いてしまいますと、せっかくお越し頂いた全ての方にご挨拶ができなくなってしまう事にもなりかねませんので、その際には開院後に来院して頂く様に予約をしてもらう方法もあります。
帰り際に飲み物やボールペン、医院のノベルティーグッズをお渡ししているクリニックも多いです。
最近では医院のロゴマークの入ったエコバッグや冷蔵庫に付く様なマグネット等、生活に活用されるグッズが重宝されるようです。
来院された方にお話を聞いても、好評で『近所の人に良い先生だったと話しておくわ』などの声を多くいただきます。
内覧会に限ったことではございませんが、ホスピタル(病院)の語源であるホスピタリティの精神で来院された方に喜んでもらえるよう、笑顔でおもてなしをすることが成功の秘訣になります。