心療内科クリニックの物件選定のポイント
心療内科クリニックは自宅近くのクリニックに通院することに抵抗を感じる患者さんが多いといえます。
また一度来院しても先生やクリニックとの相性によってクリニックを変える人も多いということがこの診療科目の特徴にひとつです。
もちろん受診していただいた患者さんに病状が改善されるまでは、その後も通院して頂けるような経営努力は必要ですが、まずはクリニックに来院してもらわなければ始まりません。
そこでまずは駅からの距離やビルへの入りやすさという点がチェックポイントになってきます
特に入りやすさについては、他科の開業のポイントでも書いたような目立つ物件の1階でという訳ではなく、窓面や看板などは目立った方が良いと思いますが、クリニックの出入り口付近はあまり人目につかない方が良いようです。
特にテナントですと2階以上が最適です。
つまりそのビルに入っただけではクリニックに行くかどうか判らないような環境がベターだと思います。
また他科よりもさらにホームページや広告・雑誌などを見て来院される方が多い診療科目ですので、ある程度の広告宣伝費も考慮したいところです。
心療内科クリニックの電子カルテ選定のポイント
心療内科クリニックも他科と同じように新規ご開業される場合は電子カルテを導入されます。
しかしながら心療内科の先生方は、紙のカルテとレセコンを選定されるケースも少なくありません。
その理由はカルテ記載の内容が多い点が挙げられます。
また電子カルテが高額な機器となることが、電子カルテの導入に消極的になっている要因と思われます。
しかしながらカルテを電子化することによってのメリットの一つは、検索や統計が充実する点です。
また電子カルテを導入するメリットのもう一つは紙のカルテの保管スペースを考えなくてもよい内装設計が可能であることです。
そこで電子カルテの選定ポイントは以下の点となります。
・カルテの入力方法
・書類関係の作成、管理方法
・薬の総合作用、禁忌チェック
・予約機能
・問診機能
・メモや特記事項等の情報管理の充実
など
なお、電子カルテの価格も以前と比べ下がってきており、レセコンに近づいていることも事実です。